通貨には国力が反映されます。
国力には、政治、軍事力も含まれますが、現代で最も顕著に国力が顕在化するのは、経済力です。
この事実は、今の中国を見ていたら、うなづけますよね。
日本が震災で、中国人観光客がぱったりと止まってしまったときの、観光地や秋葉原電気街を見るたびに、中国の経済力を思い知らされます。
金融マーケットは、常に先を読んでいるため、経済の成長力が求められるのも理解できます。
景気の先行きを見ることができるのは、株式市場です。
株式市場は企業が発行している株式を売買する市場ですが、為替市場に影響を与えるのは、米国であればダウ平均株価やS&Pであり、日本であれば、日経平均やTOPIXなどの指数です。
基本的には米国株と、ドル相場は連動するものだと覚えておいて良いでしょう。
これは過去の歴史を見れば判ることで、ニュ<�[ク市場で米国株が上がっているときは、素直にドル買いとなります。
ここでいうドルはドルに関するすべての通貨ペアであり、ドル円以外でも、ユーロドルでも顕著にその傾向が現れます。
通貨の金利差を利用する「キャリートレード」という手法により、超低金利の続く円がその対象とされ、調達した資金は株式などに投資されているため、近年、特に株価と為替相場の連動性が高まっています。
細かく株価を見ている必要は無いが、時々は株価指数を見ることも必要であると思います。