収支

経済指標で収支といえば、当然ながら、「貿易収支」が為替市場とかかわりが深くなります。

貿易収支がプラスなら、輸出分が輸入分の総額より大きいことを言います。

日本やドイツは、常に黒字で米国や英国は赤字が続いています。

何故、貿易収支が為替相場に影響を及ぼすのかというと、貿易黒字が続くと超過分の外貨がそのまま蓄積され、いつかは自国通貨に交換されることになります。

貿易黒字国の通貨は買われやすく、反対に、貿易赤字国の通貨は売られやすくなるのはこのためです。

また、国の収支を浮キ指標が「財政収支」です。

財政収支の悪化は、国の信用力を低下させ、まして国の借金である国債残高がGDP比で増えることも好感されません。

「財政収支」の悪化で金利上昇をもたらすこともあり、その国の通貨は売られやすくなります。

特に日本は先進国の中でもGDP比で膨大な国債残高を抱えているため、今度の大震災のようなことで、国債の信用力にかげりが出てくることも考えられます。

今年5月、財政危機のギリシャに対してEUとIMFは日本円にして14兆円の融資を決定したことは、皆さんもご存知かと思いますが、日本の現状をみていると、日本も対岸の火事と見過ごしている場合ではありません。

ギリシャの財政危機は、前政権のいい加減な財政政策のために起こった人災です。

欧州には、第2、第3のギリシャになりそうな国が控えています。

毎日、国会で「何とかおろし」に明け暮れているわが国「日本」もそうならないことを願うばかりです。

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